2009年度米国アカデミー外国映画賞に輝いた日本映画「おくりびと」。
この作品を劇場や様々な媒体でご覧頂いた方も多いと思います。ここで描かれているのは故人(遺体)を、棺へと納める儀式を執り行う「納棺師(のうかんし)」という今まで余り表舞台
や媒体に出ることのなかった特殊な職業なのです。
弊社では実際に劇中での納棺技術指導を行った専門納棺業社と業務提携をし、大切な故人とのお別れにふさわしい現代的 かつ厳粛な「古式納棺の儀」を提供しております。特に立ち会われる遺族の方々には、「故人とお別れの節目とすることができた」と大変喜ばれております。
現代湯灌、納棺式についての基礎知識
古来より行われていた湯灌(納棺)は逝去後、通夜前迄に遺族親族中心で行われた故人の身体を拭き棺へ納める行為でした。
しかし、逝去された状態も様々な中で遺族親族といえども普段は遺体に接する機会のない方が行う行為は遺体(死)に対する嫌悪感が伴っております。
現在では公衆衛生面、遺体保全面から も、親族が行う湯灌の行為(特に素手で御遺体に触れること)は推奨されません。
高齢の親族の方には昔の湯灌、納棺は「遺族親族が素手で遺体に触れるのが当たり前。それをを嫌がるのは故人を大切に思っていないから」などと、危険な誤解をされている方が
まだおります。衛生学的にも故人の身体が雑菌増殖の温床になる場合もあり、高齢者や小さなお子様が居る場所での行為は十分な注意が必要なことなのです。
※通常の逝去の場合は故人に触れ、お別れの行為をすること自体には何も危険はありません。ただし死因が感染症や伝染病などの場合は専門知識のない方が遺体との接触行為を行うことで二次感染を招くこともあり十分な注意が必要です 。
現在の湯灌納棺式では、衛生管理を含め、数日のドライアイスによる腐敗防止処置で凍結した身体への仏衣着せ替えや、死に化粧 (エンゼル・メーキャップ)は専門的かつ繊細な技術が必要不可欠なのです。多くの葬儀社では職員が行う簡易的納棺を「湯灌納棺」と称し行っておりますが、現代の納棺サービスは劇中にも描かれた通り の 専門的な知識と技術を要する故人様と遺族親族の方々との現代的なお別れの儀式になりつつあります。
「おくりびと」古式納棺式
簡易湯灌、遺体状況に応じた保全処置、仏衣への着せ替え、顔剃りなどのケア、死化粧(エンゼルメーキャップ)、納棺作業補助他。通常の葬儀プラン内で選択できます。
現代湯灌(+古式納棺式)
専用バスダブでシャワーを用いた入浴と全身洗体、洗髪などに古式納棺式をセットした弊社お勧めのプランです。「おくりびと」古式納棺式の差額負担のみでサービス提供可能です。
特別遺体衛生保全処置「エンバーミング・サービス」
欧米では一般的に行われる遺体保全処置で、国内で一般的なドライアイスによる冷凍保全処置をせず、専用薬剤の注入による腐敗進行防止処置を施します。処置後は約
3週間の常温保存が可能となりますので、夏期の長期安置にもドライアイスは一切不要です。
また、故人の皮膚、内臓に対し減菌処置(滅菌ではありません)が施されますので、小さいお子様や高齢者の居る御家庭での長期安置も極めて衛生的に行えます。